新宿連絡会チラシ集第四十七集(2024年7月より)

 

2024年7月7日新宿連絡会チラシ
2024年7月14日新宿連絡会チラシ
2024年7月21日新宿連絡会チラシ
2024年7月28日新宿連絡会チラシ
2024年8月4日新宿連絡会チラシ
2024年8月11日新宿連絡会チラシ
2024年8月18日新宿連絡会チラシ
2024年8月25日新宿連絡会チラシ
2024年9月1日新宿連絡会チラシ
2024年9月8日新宿連絡会チラシ
2024年9月15日新宿連絡会チラシ
2024年9月22日新宿連絡会チラシ
2024年9月29日新宿連絡会チラシ



猛暑の七夕


今度の日曜日は高田馬場で鍼灸相談会。
夜は医療班のお医者さんがパトロールに同行してくれます。


 仲間たち。
 まるで梅雨が明け、8月に入ったかのような天気である。35度を越えると猛暑日と呼ばれ、「熱中症アラート」が自動的に発表されるが、この時期に連続猛暑日とは、先が思いやられる。熱中症で病院に運ばれた人は日増しに増えており、高齢者などは、不要不急の外出は控えるようにとのことである。高齢であったり、持病があったり、身体が弱い仲間は、このように暑い時は、とにかく身体を必要以上に動かさない。涼しい場所でとにかく休む。怠け者だと人から言われても、自分の命を守るため、とにかく休む。これが肝心であったりもする。
 下手に動けば汗だくとなり、脱水症状ともなる。そんな状態で日差しの下に行けば、まず熱中症で倒れてしまう。日差しの強い日に動かねばならない時は、傘をさすとか、帽子を被るとか、頭部をとにかく保護する。そうしないと、クラクラするし、照り返しで目もやられてしまう。そして、クーラーのある所を有効に使う。福祉事務所の待合室、図書館、デパート、地下街などなど。少し休むくらいなら文句は言われない。汗拭き用のタオルもいつも持っているよう。こんな陽気ならタオルぐらいはすぐに乾くので、毎日、枕元に干すなどして清潔にしておこう。菌やら感染症やらも怖いので、そちらの注意も怠らずに。
 まだ梅雨明けとなっていないので、突然の雨とかにも注意である。東京でも西の方は大雨で、東の方は大丈夫なんて日もある。極地的なゲリラ雷雨なども発生しやすい。空を見上げて黒い雨雲がやって来たり、突然冷たい風が吹いて来たりしたら要注意。雨に濡れない場所に避難である。九州や西日本の方では今年も雨の災害が続いている。梅雨雨のよう停滞するのも困るけど、ゲリラ雷雨のよう突然来られてしまうのも困ってしまう。そんな時のため、濡れないよう自分の避難場所も見つけておいた方が良いかも知れない。
 雨に濡れると、湿気があるので、こちらはなかなか乾かない。そこへ冷たい風など吹けば、間違いなく風邪を引く。クーラーがあるところを出たり入ったりしていると、体温調整が出来なくなり、自立神経もおかしくなる。そうすると、これまた風邪を引く。
 また、夏場にもヒートショックが起こるので、「温度差」と云うものを、とりわけ血圧が高いとか心臓が弱いとか云う仲間は常に意識をしておいた方が良いだろう。
 冷たいものばかりを飲んでいると胃がやられる。暑いと食欲がなくなるので、栄養失調のようにもなりかねない。栄養をとらないと体力も低下するので病気の巣窟ともなる。そんなことも注意である。
 今年の夏は、とにかく暑くなると言われている。七夕の時期に暑さのマックスのようであるが、これからどうなるのか?このまま高温が続くと考え、備えておいた方が良いだろう。長く暑い、特別な夏の始まりである。
 身体がちょいと厳しいなと思ったら、新宿福祉事務所や「とまりぎ」に相談に行ってみよう。雨露と、夏の猛威が凌げる場所を紹介してくれる。建前は「自立」しなさいと云うのが基本にあるが、それはそれ。とにもかくにも、夏の暑さや大雨から避難するため活用するのも、良い。

 


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梅雨明け間近


梅雨明け後は猛暑復活の模様。夏に負けるな!
体調管理はしっかりと。水分、塩分補給のこと。


 仲間たち。
 久しぶりの梅雨空。まだ梅雨は明けていないんだと、本来の季節を思い出させてくれた。
 梅雨入り以降、記録的な猛暑日続きだったので、だいぶ身体は楽になる。この機に本来の調子に戻したいのだが、夏バテ状態が続いて、気温がまた乱高下すると、夏風邪と云うか、クーラー風邪と云うか、マスクを外しているからか、鼻水が出たり、色々と体調がおかしくなる仲間も多くなった。この傾向は、あまり宜しくないので、それぞれの健康管理を、季節の特徴に合わせて見直していきたいものである。
 今年の梅雨前線は、九州、西日本、四国などで大きな被害をもたらす豪雨をもたらし、線状降水帯はあちこちで発生し、警報もあちこちで鳴りと、昨年同様、大暴れをしてくれた。けれど、ゲリラ豪雨など大雨が多いメカニズムは、梅雨前線だけのせいではなく、地球の海水温が高いからのようで、アメリカではハリケーンが巨大化したりと、何かの気象上のきっかけで、思わぬことが起こるようである。  このパターンで行くと、これからも世界規模で自然災害は続くだろうし、この国では来月下旬ぐらいからの台風シーズンになると、どんな大きな台風が来るかも分からないようになるので、気象情報は引き続きチェックが必要である。災害には巻き込まれないようにしたいし、もし巻き込まれたら冷静な対応を。
 そして、梅雨が明ければ、再び猛暑である。関東地方は水曜日か、木曜日あたりから猛暑復活とのこと。そのタイミングで梅雨明けになる模様。再び最低気温も25度を越え、熱帯夜となる日も多そうである。東京はコンクリートジャングル。おまけにクーラーの室外機が24時間回って熱風を撒き散らかしているので、日が暮れ、夜になっても冷えはしない。「夕涼み」がないと寝苦しい夜が続く。寝不足となり、不快指数が高まると、まあ、ロクなことはない。街中のトラブルなんかにも気をつけ、こちらも巻き込まれないように。
 夏のシーズンとなると、学生は夏休みともなり、外国からも多くの観光客が東京に押し寄せる。花火やイベントだなんだと、どこも混雑。とても暑苦しい。こんな東京に誰がしたと言いたいが、その知事選は大きな混乱なく無事終了。予想通り本命の小池さんの圧勝、3期目に突入である。都政においては特に大した争点や失点があったわけではないので、順当と云えば順当である。
 高層マンションが続々と建ち、地方から人口を吸収しまくり、観光を誘致しまくり、どこもかしこも人があふれれるグローバル都市の姿は当分は続くようである。その足下で、俺らはひっそりと、富裕層からのおこぼれを貰うことにしよう。大きなことは望まないが、せめて、野宿から脱することが容易にできる都市であって欲しいものである。
 その東京都から「東京都物価高騰対策臨時くらし応援事業」のお知らせが、「非課税世帯」の都民に今、ちょうど送られている。前回の「標準米」は、あまり評判が良くなかったようで、今回は1万円分の商品券が貰えるとのことである。書類が届いたら、バーコードを読み込んでネットでも申し込めるし、同封のはがきに必要事項を書いて申し込むことも出来る。申し込み後、一ヶ月ぐらいで郵送等で送られてくるらしい。貰えるものは、生活の足しになるので、ありがたく貰っておこう。高田馬場に住所を移した仲間はその郵便物が来ているので、忘れずに。
   

 


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危険な夏


兎にも角にも炎天下の下では無理はしない。 水分、塩分補給を。


 仲間たち。
 関東甲信越で梅雨が明けた。だいたい例年通りであるが、今年も梅雨らしくない梅雨であったので、梅雨明けの晴れ晴れしさは、感じられない。そして梅雨明け早々、またもや猛暑日が続いている。ここしばらくは35度は当たり前。最低気温も25度以上と、とてつもなく高温の夏が予報されている。からっとした夏らしい暑さならば、まだ良いのであるが、湿度が高く、日差しも痛い程で、熱中症の危険度も加味され「危険な夏」になると言うことである。
 まあ、猛暑日は既に経験済みなので、身体を再度慣らしていけば良いだけなのであるが、耐えられない暑さになったら、とにかく身体を休める。クーラーのある場所に避難する。そこら辺は徹底して欲しい。炎天下の中で動きまわったり、並んだりは、決してしないことである。日陰、木陰を探し、風通しの良い場所を選び、とにかく無理をしない。そんな夏の計画を作った方が良いだろう。
 熱中症対策は言うに及ばずだが、ちなみに水分補給の「水分」は、単なる「水」か、「スポーツドリンク系」のもので、アルコールやカフェインが入ったものは利尿作用があるため、補給には余りならず、脱水症状になりやすくなってしまうので、そこら辺は気をつけ、ほどほどに。ちょいと飲み過ぎた二日酔いの日は特に危険と言われている。そんな時は「迎え酒」は控え、水分、塩分補給をしっかりとしておこう。
 けれど、糖尿の人がスポーツドリンクを飲み過ぎて血糖値が上がってしまったとか、高血圧の人が塩分補給をしすぎて血圧が上がってしまっただとか、よく聞く話なので、それぞれの病気に合わせて熱中症対策もしておかないと、持病が悪化するなんてこともある。そこら辺はご注意を。
 夏は「夏風邪」なのであるが、この夏は収まったはずの「新型コロナウィルス」がまたもや感染再拡大しているとのことである。今は、そんなに恐れることはないらしいが、「11波」に入ったとも言われ、全国的に流行の兆しがあるのと、これまでと違う変異株が入って来ているそうなので、注意は必要なようである。気になる仲間は、人混みではマスクをするなど、基本の予防も思い出しておこう。
 症状は「のどの痛み」と「発熱」などで、普通の風邪とほぼ同じ。なので、10日もすれば治ってしまうのであるが、高齢や持病のある仲間で、症状が重い場合は、合併症の危険もあるので、福祉を通して病院に行くようにしよう。症状が長引いている場合も、病院に行った方が安心であろう。
 今はコロナもインフルエンザと同じく「5類感染症」となったので、普通の病気と同じである。俺らの場合、お金も保険証もない場合は、福祉事務所へ行けば福祉の制度で病院に行ける。診察代、薬代も役所が支払ってくれるのでお金はかからないし、入院した時の入院代やら手術代やらも心配無用である。そして必要とあれば、通院、療養するための「宿」も探してくれる。資産もなく、家もなく、身寄りもなければ、簡単な審査で生活保護は受給できる。宿代も出るし、生活費も出る。そうすればゆっくりと病気を治せるし、これからの生活のことも考えられる。
 医療だけで良いやと云う仲間も多いが、ついでだし、表は暑いので、「宿」も含めた生活保護になってしまうのも良いかも知れない。 
   

 


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暑中見舞


この夏、この暑さと雷雨。どうやって過ごすのかを考えよう。
とにもかくにも熱中症注意。水分、塩分補給。

 仲間たち。
 関東では、とてつもない猛暑と雷雨続きであるが、東北では梅雨は明けておらず、梅雨前線が停滞し、線状降水帯が発生したりして、最上川などが各所で氾濫する記録的大雨に見舞われている。ご存知の通り、最上川は山形県最大の一級河川。その水系が氾濫したのだから一大事である。家屋や田畑への被害、そして人的被害も出ているようで、しかもまだまだ雨が続くとのことなので、これ以上被害が拡大しないことを祈るしかない。
 東京は猛暑続きであるが、やっかいなのは夕方からの「ゲリラ雷雨」である。「夕立」と「雨宿り」は、昔は夏の午後の風情であったが、今はとんでもない雨量と激しさであり、雷も鳴る。しかも局地的で、急に天気が変わるので予測がなかなかつかない。今やスマホのアプリで「ゲリラ雷雨アラーム」(有料)と云うものがあり、自身のスマホの位置情報と雷雨レーダーの動きでアラームを出す仕組みのようであるが、スマホを持っていて、多少お金がある仲間は、心配なら使ってみるのも良いかも知れない。スマホなんて持っていないよと云う仲間は、ラジオの情報、そして空を見上げ雨雲が近く寄って来たら注意するしかないが、昼間なら良いが、夜ともなれば空の具合が良く見えないので困ったものだ。
 まあ、夜は雨が急に降ったら困る場所では寝ないことが肝心のようである。濡れてしまったら段ボールも使い物にならないし、毛布やら敷物も濡れたら身体を冷やしてしまう。着替えの入った荷物もまた濡れてしまう。身体も濡れたら風邪を引く。
 雷が公園の木に落ちることもあるので、雷雨の場合も雨宿りの場所にも気をつけた方が良い。鉄筋コンクリートの建物の中が比較的安心とのことなので、駅の地下やら大きな建物の中の方が安全である。そこでじっとしているしかない。
 東京はしばらくはまだまだ暑そうなので、この暑さと「ゲリラ雷雨」には万全の注意を払い、生活を組み直した方が良いと思われる。v  夜も昼も「もうこの暑さ、我慢が出来ない」と云う仲間は、福祉事務所に相談し、どこか泊まる場所を紹介してもらおう。身寄りがなく、家もなく、資産やお金もなければ、色々な福祉サービスを受けられる。身体も弱っていれば病院にもいける。とりあえず泊まれる「一時宿泊」もあるし、仕事を探す自立支援センターもあるし、もう、ちゃんとした仕事を探す歳ではない、病気のために仕事どころではない等となれば、生活保護の施設も色々とある。生活保護を最初に受けてしまってから軽度の仕事を探すと云う方法もある。「半福祉・半就労」それに加え「半年金」など、ハイブリットな福祉のあり方もある。野宿でない暮らしをする方法は、今や色々とある。我慢が出来ない時は、そう云うものを使うのも「生きる知恵」である。
 いろいろ選択肢があると悩んでしまうのであるが、そんな時は、まず「とまりぎ」で相談をしてみよう。「とまりぎ」はシャワーや乾パンだけでなく、奥の部屋で相談も出来る。社会福祉士の資格をもった専門の相談員が相談に乗ってくれるので、これからどうしたら良いのかの交通整理をしてもらおう。「どうにかなる」と思って、「どうにもならなかった」なら、今度はちゃんと相談し、生活再建の計画を立ててもらい、役所のケースワーカーさんと共に歩んでいくのも必要かも知れない。誰が良いの、誰が悪いのと、そう云う話になりがちであるが、そこは巡り合い。気のあうワーカーさんが今は居なくても、これから出て来るやも知れない。とにもかくにも、一歩踏み出す勇気が大事である。 
   

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静かに祭れ


今度の日曜11日は 高田馬場にて鍼灸相談会。
12日(祝・月)は中央公園で「夏まつり・慰霊祭」夕方から。

 仲間たち。
 東北北部地方の梅雨がようやく明け、全国的にようやく真夏の頃となった。東北の方は河川が氾濫し、洪水、浸水、土砂崩れや農業被害など、大きな災害となってしまったが、関東の方はと云えば、河川が氾濫しなくても、ゲリラ豪雨で都市が水浸しになってしまった。排水が追いつかないほどの大雨が一気に降ってしまったからであるが、地方は地方のもろさ、都市は都市のもろさが、それぞれ浮き彫りになった格好である。いずれも災難である。  災難と云えば、東京では猛暑日が連続して続き、史上最高気温の7月を記録し、気象庁の一ヶ月予報も「かなり高い」の連続で、「記録的な暑さが長引く」とされている。この暑さ、「猛暑」を越して「酷暑」レベルの暑さであるが、このまま延々と続くとのこと。「終わりが見えない夏」となるようである。
 今週あたりから暦の上では「立秋」となり「残暑見舞」の頃ともなるのであるが、もうそんな昔の風習は気休めにしかならないようである。この温暖化に伴う異常気象は日本だけでなく世界的規模なので、憂えても嘆いても仕方がない。備えに備えるしかないようである。
 世界と云えば、オリンピックがパリで行われている一方、ガザや中東そしてウクライナでは本当の殺しあいの戦争が続いている。「平和の祭典」と呼ばれていたものが何だか嘘っぱちに見えてくるが、これが今の国際情勢のようである。分断があるのは当たりまえ、決して一つになどなれないから、それぞれの多様性を認めるしか道はない。
 まあ、そんな、いつもと違う夏になるようである。
 先日も仲間が倒れて意識不明状態で救急車が出動し病院に搬送。病院から呼ばれ友人が駆けつけた時、幸い意識が戻ったなんてこともあった。今の季節、路上で倒れたり、うずくまったりするのは熱中症。突然クラクラするので、そうなったらすぐさま休む。水分、塩分を補給する。これが肝要。「塩飴」をポケットに忍ばせておくと良い。そして、とにかく休む。身体を冷やす。クーラーのある場所を探してクールダウン。ストレスも良くないと思うので、あまりカッカしない。「頑張れ日本!」とあまり応援し過ぎない。競馬やらパチンコやらギャンブルにもあまり熱を入れない。こんな暑い時に興奮ばかりしていると、本当に血管が切れてしまう。血圧が高い仲間は特に注意。
 今度の日曜日は高田馬場の事務所にて恒例の「鍼灸相談会」があるので、ちょいと全身が疲れたなんて云う仲間は筋肉をほぐしにどうぞ来て下さい。夏場は自律神経が乱れがちとなるので、凝りが出たり、筋肉がつったりもする。暑いところと、クーラーが入ったところを、行ったり来たりすると身体もびっくりしてしてしまうものである。そんな症状が改善されない時は鍼灸も良い方法である。
 また、夜のおにぎりパトロールの時は、医療班のスタッフが同行してくれるので、医療に関しての相談も出来る。
 そして、今年の「夏まつり・慰霊祭」は12日(月・祝)に夕方から新宿中央公園で行います。「まつり」と言っても慰霊祭が中心の催しだが、冷やし中華、ビール、飲料が出るので、慰霊の後、皆で夕涼みをするのも、良い供養かも知れない。踊ると暑いので、もうそう云うのは止めましょう。静かにまつり、供養するのもまた風流。 
   

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盆の頃


明日12日は新宿中央公園「水の広場」で夏まつり・慰霊祭。
夕方16時からです。

 仲間たち。
 昼間の気温が少しは下がったと思ったら、今度は蒸し暑くなり、ゲリラ雷雨があちこちで発生し、一方、最低気温の方は下がらず熱帯夜が続き、そして35度超えの猛暑も復活した。台風が北上中とのことであるが、この台風は東京は大丈夫そうで、東北あたりに上陸するコースを辿っている。また、もう一つ沖縄方面で台風が発生するとのことで、お盆は色々と影響がありそうだと予測されていたら、今度は宮崎で大きな地震である。今のところ、家屋倒壊、がけ崩れなどの被害は、比較的少なめとのことであったが、震度6弱なので相当揺れたようである。しかもこの地震、日向灘が震源なので、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」がすぐさま気象庁から発令され、九州、四国など西日本の太平洋側の地域はお盆休みや、オリンピックどころでない緊張感に包まれているようである。そして次の日、神奈川を震源地とする大きめの地震があり、関連が色々と取り沙汰されているところである。
 まあ、大きな災害がこれ以上発生しないよう祈るだけである。被災された方々にお見舞い申し上げます。
 東京の酷暑もまだまだ続くようであるが、今年もお盆の頃がやって来た。東京は「新盆」の地域が多いので、もう終わったよと言われそうだが、新宿は色々な地域から人が集まる場所。全国共通で「旧盆」にあわせ慰霊祭をやっている。30年前は俺らも若造であったので、祭ると云う意味が分からず「夏まつり」だと、外部の連中がワイワイ騒ぐのが目的のようであったが、仲間の運動が地に着くと、路上で一人死に、二人死にと、路上死、野垂れ死の現実を目の当たりにし、路上に焼香することが多くなった。多くの仲間はお盆に帰ることをせず、自分の先祖より、共に暮した仲間を悼む気持ちが強いことも知った。連絡会の慰霊祭は、路上で亡くなったり、路上から病院で亡くなったり、どこかの施設で亡くなったり、おんぼろアパートでたった独りで亡くなったりと、路上に縁がある仲間の死を悼む行事として続けられている。死んだ仲間はここに帰って来ると信じ、この時期だけは共に居ようと思っている。大きな祭りの年もあり、事務所でのひっそとした祭りの年もあり、そして新宿中央公園に3年前から帰って来た。浅草で活動をしているお坊さんも来てくれるようになった。この時期だけは、飯を食っても仲間を思い出し、酒を飲んでも仲間を思い出しながら、死んだ仲間を弔う。 
 戦争に負け、焼け跡からはい上がり、懸命に働き、高度成長を支え、けれども仕事を失い、ヤサを失い、路上に来ざるを得なくなった多くの先輩はどんな思いで、その人生を生きて来たのか、そんなことを思ってみよう。
 中には「自死」を選んだ仲間も居る。どんなに苦しく、辛かったろう。線香の一本が慰めになるのであれば、同じ仲間が多く集ってくれるのが慰めになってくれるのであれば、その怒りや恨みや後悔が、「仲間」と云う言葉に昇華されるかも知れない。
 そんな「夏まつり・慰霊祭」は明日、新宿中央公園「水の広場」で午後4時から開催される。最初はお坊さんからお念仏を頂き、集まった仲間ひとりひとりで焼香し、皆で作った「冷やし中華」を食べ、ビールやお茶を飲みながら、暑気払いを兼ね、死者と、共に過ごそうぞ。
   

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夏は終わらず


台風一過で酷暑となり、猛暑はまだまだ続く。
 引き続き熱中症にはご注意を。

 仲間たち。
 岩手に上陸し秋田に抜けた台風5号に続き、台風7号が千葉沖を通り過ぎ、関東に大雨と暴風をもたらし、そうして盆が終わった。海水温の上昇やら、太平洋高気圧が弱まったことなど、色々な要因があるようだが、今年の台風は大型化し易いのと、進路がいままでとは一味違うようである。進路はともかく、大型化し易いのは困ったもので、これからも要注意である。今回は千葉、茨城が被害の中心であったが、東京でも強雨となり、風も結構吹いた。街中や繁華街では部分的な冠水やら、倒木も起こり、交通機関が止まるなど、大きく混乱した。
 他方、西日本、太平洋側の人々が心配していた「南海トラフ臨時地震情報」の呼びかけが先日、終了した。宮崎県日向灘の大きな地震から1週間、南海トラフのプレート境界に変化はないとのことで、ひとまず安心である。こちらもお盆の時期。ご先祖さまもさぞかし、ほっとしたことだろう。
 新宿のお盆の「夏まつり・慰霊祭」は160名もの仲間が集まってくれた。路上で亡くなった仲間を悼み、焼香し、死者と共に創り、そして今が或る俺らの30年の歩みを確認しあった。現に路上で頑張っている仲間、かつて路上に居て、今は年金や生活保護で、それぞれの地域で暮している仲間。路上にまつわる人間関係は30年もやっているととても広い。新宿地域だけでは収まらない関係が自然に作られて来た。そして、何かあればこうして新宿に集ってくれるし、戻ってくる仲間も居る。ま、何があった訳ではないが、とても良い「夏まつり」であった。参加してくれた仲間達、どうもありがとう。亡くなった仲間もきっと喜んでくれたと思う。
 こうしてお盆の頃が終わり、いつもなら晩夏となり、秋も見えてくるのであるが、今年は盆が終わっても、台風が去っても、まだまだ酷暑、猛暑が続くようである。今年の夏は長い。気象庁はじめあらゆる予報が「例年よりこの暑さは長引く」とされているので、これはもう絶望的である。覚悟をするしかなかろう。
 熱中症の話を最近は身近で良く聞くようになった。誰それが倒れた。誰それが救急車で運ばれた。誰それがアパートの中で亡くなっていた。もはや他人事ではない。「くらっ」と来る前に、木陰で身体を休め、水を飲み、塩飴をしゃぶる。それだけでも全然違う。「くらっ」と来たら、日の当たらない倒れる場所を見つけ、そしてそこで横になり、助けを呼ぶ。助けを呼べたなら後は野となれ山となれ。である。早目に病院に行ければ熱中症はそう危険な病気ではないが、脱水症状のまま放っておくと、とても危険なことになる。予防をする。そして「いざ」と云う時に助けを呼ぶ。これが肝要のようである。引き続き、熱中症には厳重注意である。
 毎日、毎日、こんな暑くちゃたまらないと云う仲間は、新宿福祉事務所で「相談」をして福祉を取るとか、一時宿泊に入るとか、自立支援センターに入るとか、色々な福祉の資源を利用して見るのも一つの案。身寄りもなく、お金もなく、路上で寝ているとなると、間違いなく福祉の対象である。役所がとりあえずは何とかしてくれる。  夏後半、色々な「策」を使い何とか乗り切ろう。
   

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晩夏となれば


ゲリラ豪雨にご注意を。台風の進路もしっかりチェック。
火曜、水曜は大荒れとのことなので事前の対応を。

 仲間たち。
 東京では曇りがちの日が続き、猛暑は収まりつつあるが、蒸し暑さは変わらず「ベトベト感」の不快指数が高まり、そして「ゲリラ豪雨」をもたらす黒い雲が頻繁にやって来るようになった。
 この「ゲリラ雷雨」には困ったもので、先日も高田馬場周辺のパトロール隊が「ゲリラ豪雨」に遭遇し、傘など役に立たず、全身びしょ濡れの巡回になってしまった。それぞれが寝ている場所や、休む場所にもよるが、急な強い雨fなので、地下などに避難する間もなく、同じように濡れてしまったなんて云う仲間も居るようだ。夜のため準備していた段ボールや、荷物がびしょびしょになってしまったと云う仲間も多い。しかしながら、これは誰を恨んでも仕方がなく、「運」が悪いと思うしかないようだ。濡れてしまったらすぐにシャワーなどを浴び、着るものを取り換えたいところであるが、夜の時間帯だと、そんなサービスはどこもやっていない。まあ、これも仕方がない。出来るだけ濡れないようにし、濡れてしまったら可能であれば早めに乾かすしかない。梅雨時期と違い気温も高いので乾くのはあっと云う間であるが、路上で裸のまま居る訳にはいかないので、そこのところは難しいものである。
 それもこれも、海水の温暖化で台風が発生やすくなり、発生すると湿った空気が集まってしまうからのようであるが、その台風も次から次へと発生しており、今度の10号は今週の水曜日あたりに列島横断との予報になっている。進路はまだ定かではないが、四国辺りの上陸となったとしても大型なので関東の方にも影響が出そうな感じである。最新の情報をチェックしておいた方が良いだろう。
 こう云う時はとにかく情報。ラジオでも、街頭のテレビでも、ネットでも台風の情報や、警報、注意報が出た時の注意喚起は頻繁に行っているので、しっかりと確認。そして、そんな時には早めに自主避難である。幸いにして新宿は地下街やら地下通路やらが多い。雨漏りはあるかも知れないが、とにかくそう云う建物の中、構造物の中に入った方が安全である。雨風が強い時は尚更である。
 これからは台風シーズン。発生したらすぐにやって来る台風なんかもあり、とにかく気象情報だけはしっかり見ておかないと日々の生活も侭ならない。
 まあ、こんな状況だと、どこかの施設に入ってしまった方が安全であったりもする。屋根がある場所、風が当たらない場所と云うのは、とても大事である。強い風だと吹き飛ばされてしまうかも知れないし、川の氾濫で浸水があるかも知れないが、それもよほどの災害でなければそうはならないだろう。100%安全な場所などどこにもないのであるが、路上に居るより安全な場所は多くある。仕事を探そうと云う仲間は自立支援センターでも良いし、仕事を変えず生活だけ変えようと云う仲間は自立支援ホームでも良いし、とりあえずと云うのなら馬場ハウスなどの「一時宿泊」(シェルター)でも良い。生活保護の施設は色々あるが、どこも人が生きていく上で最低限の環境は整っている。病気が心配な仲間は思い切って通院をして、必要があれば入院するのも良い。
 いずれも路上に居るより安全である。新宿福祉事務所はそんな相談に色々とのってくれる。役所はちょっとと云う仲間は相談所「とまりぎ」を通してみるとスムーズに行ったりもする。そんな形で自分の身を「異常気象」から守るのも、必要なのかも知れない。
   

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台風一過は


今度の日曜日は高田馬場で鍼灸相談会。午前10時より。
夜は医療班の面々が都庁下から来ています。健康のこと相談を。

 仲間たち。
 やっと9月である。このまま早く涼やかな秋になってくれることを願いたい。
 しかしながら台風10号に振り回された一週間であった。大型のくせに、なかなか動かない、コースも分からない、雨雲を全国にまき散らしと、とても困った台風であった。九州や四国、西日本では多くの被害があり、大雨の方は関東も河川氾濫寸前までの雨量であった。関東は風の被害が少なかったのが幸いであったが、雨や雷が、どこで、いつ、なのかがさっぱり分からないのも大変である。だからゲリラと呼ばれているのであろうが、これからが台風シーズンなので、台風やらゲリラ雷雨やら、気象情報にはとにかく要注意である。
 夜の雨はおちおち眠れやしない。そんなこんなで精神的にも、体力的にもまいってしまう。蒸し暑く、不快指数も高まると尚更である。とにかくリラックスする時間を意識的に持つようにしよう。シャワーを浴びてさっぱりするのも良い。全部着替えをして、濡れたものは思い切って捨ててしまうのも良い。今度の日曜日は高田馬場のNPO事務所をかりて「鍼灸相談会」もやるので、針でも打ってもらってリラックスするのも良い。移ろう天気のことなので、どうしてもそれに振り回されてしまうが、芯のところはしっかりしていないと生きていくのも面倒になってしまう。今の生活を守ると云うのは難しいものであるが、できる限り、意識的に頑張っていくしかない。
 9月になっても気温は比較的高いままのようだ。台風が抜け、熱帯高気圧になった後の天気も32度前後で予報されているが、それでも最低気温は25度を切りそうな感じではある。ムンとしたジメジメした熱帯夜から、風など吹けば少し涼しくも感じる夜になる。昼と夜の気温差が大きくなると、やがて季節の変わり目となる。夜も、掛けるものが必要になり、何も掛けないで寝ると風邪を引くかも知れない。着るものや寝具を調整しながら、そして次の季節も見据えながら生活を組み直していこう。
 もちろん、そのためにも、健康管理は必須である。今度の日曜日は都庁の下の衣類放出の時、医療班の方々が来てくれ、一緒にパトロールに回ってくれ、血圧測定や問診や薬の提供をしてくれる。病院に行きたい仲間には「紹介状」も書いてもらえる。仲間の身体のことを心配してくれ、連絡会と一緒に活動を続けているボランティアのお医者さんや看護師さん達である。気軽に相談をしてもらいたい。
 福祉が必要な仲間は、毎週月曜日(旗日の日は火曜日)の朝、連絡会のスタッフが福祉事務所に顔を出している。こちらも気軽に相談をしてもらいたい。また、相談所「とまりぎ」の方も色々な相談会をやったりしてくれている。直接福祉事務所に行くのは気が引ける仲間は、一度「とまりぎ」で軽く相談をしてから福祉の窓口に行っても良い。これも一緒に行ってくれる。なかなか一人だと、思い込んだり、決めつけたりして、前に進まないことも多い。「どうしたら良いかなぁ」と、誰かに相談するのが前に進む一歩であったりもする。上手くいかないこともあるが、何度か同じ道を歩けば、違ったものが見えてくるなんてことも多い。諦めず、決めつけず、一歩、一歩である。
   

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残暑厳しき


昼間はまだまだ暑いので、熱中症警戒は続けていこう。
また、「気温差疲労」にも気をつけよう。

 仲間たち。
 台風が過ぎ、朝晩はだいぶ過ごしやすくなった。熱帯夜地獄からはようやく脱したようである。もう9月になったのだから、そろそろ夏も終わりの頃でもあるが、今年はそうもいかず昼間は、まだまだ普通の夏日である。トンボも、鈴虫も、どこか元気がない。もうしばらく、この夏とのおつきあいが必要のようである。
 昼間暑いからと、薄着で居て、そのまま路上に寝ころんだら、夜に寒気がして風邪を引いた。なんてこともある。昼間の気温と夜の気温が極端に違う「気温差」は、体調面に色々と悪さをする。身体がだるくなったりする自立神経失調症や、免疫がおちることによって感染症(コロナや結核など)にかかり易くもなる。風邪を引いただけならそれで良いが、あまり長引くようなら別の病気も疑った方が良いかも知れない。また、かつて大きな病気をしたとか、糖尿など持病をもっているとか、血圧が高いとか、そんな既往歴が多い仲間は、こんな時期に調子が悪くなったり、持病が悪化したりもするので気をつけていきたい。
 薬を飲み続けて来たのだけれども、色々あっていつの間にか止めてしまった。なんて云う仲間も居るかと思う。薬なんぞ飲まないに越したことはないのだけれども、急に止めてしまうと病状が悪化したり、再発したりもする。そんな時にはもう一度病院で診察してもらい自分の病状にあった薬を処方してもらう方が良い。野宿していて住民票も保険証もない時は、福祉事務所に行って簡単な手続きをすれば指定の病院への通院は生活保護などの制度を使って可能である。通院だけでも良いが、それだと生活が安定していないので病気治療の観点からするとあまり好ましくない。なので、どこか泊まる場所を探してもらって、そこから通院をして体調を整えるのが良い。
 働いている仲間でも、たとえば、骨折やねんざだとか、腰痛が悪化したとか、そんな目に遭えば、仕事どころではなくなる。まずは身体の治療を優先させていかないと治らなくなってしまう。無理をすればするだけ悪化の一途である。  年を取れば取るだけ身体の回復力は落ちて来る。こればかりは仕方がない。じわじわやって来る病気や怪我、急にやってくる病気や怪我など、長い人生には色々なパターンが襲って来る。そして、そんな時は病院の世話ならざるを得ないし、健康保険制度や生活保護制度、そして高齢者は介護保険制度のありがたさも感じるようになる。多少の不便はあったとしてもこれらの制度に乗れば、何から何までやってくれるのである。
 その意味では心配は要らないのであるが、とは言っても、最初はやはり、何をどうしたら良いのか色々と心配だろう。そんな時は噂話やら井戸端会議やらデマ情報やらに右往左往するのではなく、専門機関へしっかりと相談することである。病気のことは医者と話をし、福祉のことは福祉事務所に相談をしてみる。どこに相談しに行ったら良いのかが分からない時は、花園神社の裏手にある新宿福祉事務所の横に、相談所「とまりぎ」が併設されているので、そこに顔を出して見ると良いだろう。色々と親切に教えてもらえる。
 まあ、朝晩、ちょっと涼しくなったからとあまり無理をせず、困った時はしっかり相談をし、病院にも行って、薬も飲んで、健康管理もしっかりとし、その上で前に進んで行きたい。

   

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彼岸まで


まだまだ「熱中症」には気をつけ、暑い日は無理をしない。
また、気候は急激に変わるので、その準備も。

 仲間たち。
 9月の半ばと云うのに真夏並の猛暑日が続いてしまっている。「終わりの見えない夏」などと呼ばれているが、流石にそろそろ終わりは見えて来ることだろう。気象庁が先日「1ヶ月予報」を発表し、全国的に気温は平年より「高い」となっているが、北日本は今月下旬から寒気が流れ始め秋が深まり、また秋雨前線の影響もあり、曇りや雨の日も多いとされている。
「暑さ寒さも彼岸まで」である。民間の長期予報では彼岸後には雨が多く、最低気温も20度を切る予報も出ている。20度切ったら半袖では流石に厳しい。長袖であるとか、上に羽織るものが必要な「衣替え」の頃となる。夏場は衣類の寄付品も少なくなるのであるが、これから涼しくなると色々と心配をしてくれて、衣類などを送ってもらえる。次の季節のため必要な衣類は、そろそろ集めておいた方が良いだろう。毛布の募集なんてのも連絡会はもう始めている。今、せっせと集めて倉庫に入れている時である。秋から初冬の頃に合わせて放出できるよう準備もしている。昨年に引き続き、おかしな気候ではあるが、色々と準備したり、段取りをしておくのも必要であったりもする。今、表で寝ていても、すぐに涼しさを越して寒くもなる頃である。夜、どうやって、そしてどこで寝るのかをしっかりと考えておいた方が良いだろう。新宿の西口地下も小田急の工事でだいぶ狭くなってしまった。あまり密集するのもトラブルの元であるので、それぞれの寝場所を今のうちに見つけておくのも大事である。
 さてさて、連絡会が長年続けて来た「シャワーサービス」であるが、来月10月末をもって終了することとなった。連絡会のシャワーサービスが始まったのが、およそ15年前。公園テントの仲間を劇的に減らした「地域生活移行支援事業」の後であったが、高田馬場地域では戸山公園を中心にまだまだ多くの仲間が居た頃である。新宿の方は、病院に行くための福祉事務所内のシャワールームが整備され、また「とまりぎ」も開設されたが、高田馬場地域ではそのようなサービスがなかったので、NPOの事務所を借りて実施したのが最初である。その後、仲間の高齢化と共に、高田馬場の「寄せ場」が急激に縮小。日雇職安も廃止。戸山公園の仲間も、手配師さんも年々少なくなった。高田馬場の事務所を、この地域の「相談の拠点」にしようと云う実践は、その役割は終わり、後はNPOの宿泊の拠点として残していくだけとなった。
 利用してくれている仲間には相済まぬが、「とまりぎ」の「シャワーサービス」はやっているので、これからは、そちらの方での利用をお願いしたい。
 火曜日、木曜日の活動については、これから色々と考えて行くが、飛び込みの相談やら、郵便物の引き取りなどは引き続き可能なようにしていきたいと思っているので、そこら辺は変わらずである。
 「一歩前進、二歩後退」と、昔から良く云うが、時には妥協し、また、色々と考え、最後は勝つ方法を編み出して行こうとするのは、俺らも、また仲間も同じである。
 越後「いろりん村」には先日、仲間が行って来た。順調に稲穂が伸び、稲刈りは来月初頭とのこと。その頃は、もう秋である。
  

   

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秋になるか


新宿区は、ホームレスの自立支援等に関する推進計画(第5期素案) を公表しパブコメ募集中です。
秋の夜長に読んでみたら。

 仲間たち。
 彼岸と云うのにまだまだ夏日が多いが、今週あたりから最低気温がぐんと下がり、ようやくと云おうか、やっとと云おうか、秋が見えてくる頃となりそうである。秋雨前線が張っているので、東北や北陸では強い雨となっているが、関東も曇りがちや雨の日も多くなるやも知れない。雷雨もそうであるが、長雨にも気をつけて行きたい。
 さて、新宿区は「第5期ホームレスの自立支援等に関する推進計画」の策定を現在進めている。今や特別区の中で「ホームレス自立支援法」に基づく計画を真剣に策定しているのは新宿区ぐらいなものであるが、7月に学識経験者を交えた「策定委員会」を開会し、その議論を経、ようやく「推進計画(素案)」が公開されることになった。新宿区のホームページに掲載されいる他、新宿区の福祉課や特別出張所、また区立図書館でも閲覧可能で、また、「感想、意見(パブリックコメント)」の提出も10月の中頃まで出来るとのことである。
 「役人は俺らのために何もしてくれない」と、思っている仲間も居ると思う。そんなことを言い散らかしている仲間も居る。支援者と云われる人々も役所は敵だとしか思っていない人が実に多い。なので、そんな人は一度、この「推進計画(素案)」を最初からゆっくりと読むことを勧める。
 それこそ「都区検討会」で路上生活者対策の議論が始まったのが、連絡会の歴史と同じ30年前。「排除と応急援護」から自立支援へと舵を切ったのが2000年。かれこれ24年前。時限立法の「ホームレス自立支援法」が制定され、延長が続けられ、恒久法の「生活困窮者自立支援法」も制定され、ホームレス対策の法的根拠と財源が担保され、あとは自治体が、いかに地域の実情にあわせて対策を実施するのかが問われた時代、新宿区はいち早く「推進計画」を制定した。18年も前のことである。それから紆余曲折はあったものの、一貫してホームレス対策を、東京都と喧嘩をしてでも、粘り強く推進してきた新宿区の歴史と、覚悟が、今回の「推進計画(素案)」には滲み出ている。
 俺らが読んでも、感動的でもある。俺らの歩みはこう云うことだったのだと、改めて気付かされるものである。長い間、対策を推進して来て、実数も減っていると云うのに、それでも尚「見えにくいホームレス」を捕捉しよう、声をかけよう、実態を把握しようとする、この高い意識は、もはや崇高ものでもある。
 最後の最後がまた良い。「ホームレス自立支援法」が3年後、延長されずに失効したとしても、「生活困窮者自立支援法」を根拠にして、ホームレスの自立支援を推進します、とある。こんなこと書かれてしまったら、俺らも止められはしない。区政として、この問題と、徹底して向き合って行くとの表明でもある。
 役人の「粘り強く」と云う「お役所言葉」は「問題がないよう適当にやっておこう」と云うニュアンスもあるのであるが、新宿区の場合は文字通りの「粘り強く」のようである。数多の都市問題がいつも極端に表現され、それと必然向き合わざるを得なかった宿場街、新宿区の歴史が、そうさせるのであろう。皆、これは偶然であろうが、良い区に暮らし、そして良い区で世話になったものである。
 他の区はいざ知らず、新宿区はそう云う区なので、何かあったら「とまりぎ」でも、福祉事務所の窓口でも構わない、とにかく相談に行くことをお勧めする。
   

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夜は秋冷


台風も関東に接近中。大雨、雷雨などには 十分気をつけよう。
そんな時はとにかく濡れないこと。

 仲間たち。
 ようやく秋らしくもなったが、まだ30度を越える日もあり、雨が降ると蒸し暑くもなり、それが夜になると急に涼しくなり、肌を露出しているとゾクゾクと、なってしまう。残夏と初秋が争う「気温差」がとても激しい状態が続くようなので、服装や寝場所もそうであるが、今の時期、体調管理を主にしっかりとしていこう。
 秋雨前線も各地で大雨、長雨を降らせ、それに加えて台風の影響などで、能登半島は記録的豪雨。川の氾濫や崖崩れなどで大きな被害が出ている。正月の震災から必死に復旧をしていたところにこうなるとは、何とも言葉が出ない。コンビニの義援金などでも支援の気持ちを伝えたい。
 東北の方も豪雨の崖崩れで線路が埋まるなどして、復旧作業が続いているようである。交通網が遮断されると集落は孤立する。それだけでも大変なことで、その上、電気、水道などのインフラ設備が壊れたら情報すら繋がらなくなる。どこもそうであるが、一日でも早いインフラの復旧、そして、被害からの復興を祈りたい。
 台風も関東めがけて接近中である。今回は上陸はせず、週明け東の方にそれるとの予報であるが、台風は多くの雨雲を持って来るので、天気は崩れる。秋らしい晴天は当分はお預けのようである。台風のシーズンでもあるので、大したことがなくても、次から次へとわき出るものなので、そこら辺の情報はしっかりとつかんでおこう。備えあれば憂いなしである。防災の意識はどこでどう暮していても、自分の身になって考えて行きたい。 
 季節が変わり、気候が安定しないと、生活もまた大変になったりもする。新宿でも、新し目の仲間が目立つようにもなっている。新しい生活の場を求めて転々としているようだ。しかし、これからの季節のことを考えると、路上ではない生き方を意識的に選ぶのも必要となってくる。路上にそんな暖かい場所などない。テントや段ボールを組めば少しはマシになるが、これもまたそんな場所は少なくなっていて、おまけに新参ものは入れないなどのルールもあり、しかも、どこも管理者がとてもうるさい。そうなると風があたらない地下通路やら、橋や陸橋の下などに限定されてしまう。新宿駅の西口地下は比較的誰でも入れるが、ここも今は小田急の工事があり、場所は狭まってしまった。まあ、それはそれで苦労をするのであるが、同じ苦労をするのであれば、思いきって新宿福祉事務所に行く方が正解であったりもする。新宿福祉事務所は、新宿で寝ている仲間の色々な相談に乗ってくれる。とりわけ「宿」の問題は真剣に考えてくれる。仕事探しのための「宿」もあるし、一時的な「宿」もあるし、生活保護を受給しての「宿」もある。本格的な寒さが来る前に、色々と検討してみた方が良いかも知れない。「過去」に色々あったなんて仲間も多いが、「過去」は「過去」である。「間違い」や「行き違い」があっても、それは修正できる。大丈夫である。もう一度チャレンジである。
 健康管理面の相談は連絡会の巡回で医療班の面々が回ってもくれているので、そちらに相談をしても良いが、病院に行かねばならない時、保険証がなくお金がない場合は、福祉事務所で通院や入院の手続きをしなければならないので、結局、福祉事務所には行かねばならない。そんなことなので福祉の窓口とは親密になっていた方が宜しい。ちょいと不安な仲間は毎週月曜日の朝は福祉事務所に俺らの仲間が待機しているので、声をかけてもらいたい。
   

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